2012年4月12日木曜日

Salon


9.環境問題の実情

ルマに対する世間の風当たりは環境問題であったり資源問題であったりと、

クルマ作りにイロイロ影響を及ぼすものだ。だからメーカーもきれいな排気ガスを

少なく排出し、または全然出さないで走れるクルマを開発している。

当然それはすばらしい事だが、そんな企業努力を無駄にしているドライバーが

実に多い事に着目してみよう。

 だまだ気温は低いが、天気の良い日にクルマで走っていると暖かく実に気持ちがよい。

そんな気分をスポイルするのが最近のマナー低下だ。低下していると言うより、

悪いんじゃないのと疑いたくなる。マナー以前の問題でクルマを運転する段取りや方法が

なってないと言う感じ。それによって引き起こされる渋滞は資源や環境に直結する問題だ。

渋滞しないまでも流れが悪くなることや、自らのクルマの扱い方で燃費を落とすことは

非常に影響力がである。日本だけを考えても空気中の有害ガスを各デバイスによって

10%減らすことは至難の技である。しかしクルマの排ガスを30%減らすことは

やろうと思えば簡単に出来るはずだ。

こんな事を書くとメーカーのエンジニアに怒られてしまうかも知れないが本当にそう思う。

れも現状のクルマを使ってだ。

それはメーカーの測定値を30%良くするのではなく、乗り方が原因で30%以上

悪くして乗っているからだ。テクニック以前の話で改善の余地在りの乗り方が多いので、

燃費を30%上げるのは簡単だ。普段、省燃費運転をしている人は30%は無理と思うが

殆どの人が20〜30%はあげられる。ひどい運転をしている人は100%アップも可能だ。


オートバイのチェーンに428をしました

その証拠に同じ型式で同じ使い道のクルマでも燃費に倍の差が出ることは良くある事だ。

それだけ無駄な運転をしていると言うこと。メーカーはエコカーやクリーンカーを

次々と発表しているが、乗り方次第では従来車に劣る燃費になってしまう。

 故に、エコカーを生かすも殺すも運転次第なのだ。

省燃費運転などかったるいと思うかも知れないが、今までのスピードや時間を変えないで

工夫次第でくなるのでトライしてほしい。何をすれば燃費が良くなるか分からなくても、

何をすると燃費が悪くなるのかを覚えれば良い。それをしなければよいのだ。

人間、何か技術を覚えることは不得意でも、やめることは技術的に可能だ。

自分は無駄な運転はしていないと言う模範ドライバーも意外なところを見逃しているか

または最初から気が付いてないと言うケースも多い。要は技術的な事だけで無く、

マナーを見直すだけでもよい。

 に出ると最初に気が付くのは、無駄な急加速や無駄な急停止が多いこと。

あまりゆっくりだと回りをいらつかせるが、必要も無いのに平然と急加速をしている。

勿論、高速道路に合流するための急加速は無駄とは言わない。

しかし、工事中などで2車線が1車線になるときの合流では、入れさせないため或いは

入るための急加速をよく見る。私からすれば馬鹿げたことに見えるが、本人達は結構

真剣に争っている。入る方も数台見送れば楽に合流出来るのに無理に入ろうとするから

こうなるのだ。また入れる方も意地悪なドライバーがいて、自分の前に入られるのが

気に入らないらしい。昔から言う譲り合いの精神があれば全て解決なのだが、


"ここで私はテキサス州ヒューストンの記憶私の車をできる"

この争いによって無駄な燃料消費と有毒ガスが増えることになる。また一列渋滞の

ノロノロ運転時も急発車・急停止の繰り返し運転をしていたり、料金所のポジション争いも

無駄な行為だ。流れの良い空いている道路でも一定で走れず、アクセルがオン・オフする人・

追い越されるとすぐに抜き返したくなる人・また、そんな争いごとをしなくても

先を見越した運転が出来ず、無駄な動きをしている人も多い。

 レーキをかけると言うことは、速度を落とすと言うことで安全上重要だが、

必要もないブレーキを多くかける人は、必要以上にアクセルを踏んでいると言うことに

気付いてほしい。エネルギー的に言うと、燃料で得たクルマの運動エネルギーを

ブレーキで作る摩擦熱に変換して大気中に放出しているのだから、ブレーキを

多くかける人は沢山熱を放出して燃料も多く使っていることになる。

 い道のすれ違いでも、我先にと言うことでアクセルとブレーキが多くなる。

このことはクルマを駐車する時も言える。簡単に止められれば時間が少なくて済むので

燃料も節約できる。アイドリングストップを実行しているバスなどは、再始動を早くかけすぎて

逆効果になっているのも見かける。

 い運転とは何だろうと考えると、コーナーを速く抜けられるとか、サーキットで速く走れるとか、

ドリフト出来るとかじゃなくて、どれだけ先を見越して効率の良い運転が出来るかだと思う。

それが基盤にあってこそ、サーキットも速く安全に走れるのだ。

先を見越さない運転は町中でよく遭遇する。例えば右折車に引っかかった時に

前車にくっつきすぎてしまったため左に出られなくなったりしているクルマ。


仮に出るタイミングが有ったとしても、クルマに角度がつきすぎ車幅以上のスペースを

必要としてしまい、出られなくなったりである。このような事態ににならないようにするのは、

操作技術とは違う物なので誰でも出来る範囲だ。

 速道路の料金所で料金を払ってスムースに発車できない人は、

予め支払いの準備をしておくことも必要なことでは無いだろうか。もらったお釣りを

財布に入れそれをバックにしまってから発進したのでは後車をいらつかせるだけでなく、

その後の後車の燃費を落とさせる荒い運転を誘発するのは想像できてしまう。

 最近のトラックは性能が良く、軽く140km/hくらい出てしまい、

カッ飛んでいるトラックもよく目にする。しかしそれは全開に近い走行なわけだから、

乗用車と違い100km/h巡航との燃費の差は非常に大きくなる。当然、速度変化巾も

大きいわけだから加速も増えて更に悪化させる。スピードを出したために稼げる時間を

有効利用するほどタイトなスケジュールで動いているとはとても思えないし、

第一、速度違反で事故率も高くなる。以上のようにチョット気にするだけでも

いっぱい見るので、皆で注意すれば燃料消費と排ガスを大幅に減らすことが可能と思う。

レースや走行会も無駄と言われそうだが、リクリエーションのために飛行機やクルマで

移動することもなんかしらの燃料等を使うことになり、それをやめなさいと言っているわけではない。

目的達成しながら無駄を省こうと言っているのだ。

  えばチョットの努力がどれだけの効果を産むか計算してみると、

無駄と思われがちなレースの燃料は、GTクラスで1イベント当たり20,000リットル。


年間7回で140,000リットル(140キロリットル)。これは多いように感じられるが、

この量を節約するのにどのくらいの努力が必要なのだろう。

日本の自動車保有台数は平成4年から6000万台を超しており、仮に

5%の300万台が努力したとしよう。営業車などを含めなくても月に1台当たり

100〜300リットルの燃料を使うのは平均から外れてないと思う。

間をとっても年間2400リットルである。営業車を含めた300万台では72億リットル

(720万キロリットル)になり、これの0.002%で1年分のレース燃料が捻出できる。

わかり易く言えば1年間2%の節約が出来れば千年分にもなる。

2年続ければ2千年分だ!!

2%の節約が膨大な量になるほどクルマは多いのだ。

当然排ガスも減るので環境も良くなる。企業努力だけでなく個人努力が大きいのだ。

 



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